臼杵市に移住後、2月1日に整体業と雑貨業を開業し(詳細はコチラ)それから怒涛の日々を過ごしています。ありがたいことに、県南地区に広く配布される「てくてくぷらす」というフリーペーパーに取材に来ていただいたおかげで、町の人からも「『てくてく』みたよ~」とお声をかけていただいています。
ちなみに、首都圏では種類が多すぎて、マンションでは中身も読まれないままゴミ箱行きになってしまうフリーペーパーですが、「てくてくぷらす」はネットを見ない年配の方、「なんか新しい店できてないかなあ」という新しもの好きの臼杵市民にかなり重宝されています。地域の情報誌がほとんどない臼杵市なので、新刊(月1発行)が出るまで、皆さん大事に居間のどこかに1か月間置いているらしいのです。
これから臼杵市に移住してきて起業し「広告出してみようかな?」という方にはいい媒体だと思います。
さて、お店の営業や取材などで忙しかった日々の中で、ついに臼杵市のイベントに参加できる日がやってきました。
先日、魚好きの7歳・甥っ子Tが「海鮮朝市に行って魚を食べたい」と言うので3月16日の「うすき海鮮朝市大感謝祭」のために午前中の整体をお休みして出かけることにしました。
Tは恐らくここ3年程「かぼすブリ」の大ファンです。子供なのにハマチ、ブリ、カンパチといった脂ののった魚が大好き。一方私は「LOVE青魚」。埼玉県では新鮮な魚がなかなか手に入らなかったので、専ら「バッテラ」でした。今なお、毎日バッテラでも良いくらいです。
そんな魚好きな7歳Tと伯母の私は
「よし!大感謝祭に行ってブリやアジを当てるぞー!!」
と息巻いて出かけることに。今回はその「うすき海鮮朝市大感謝祭」の内容をレポートします。
毎週土曜日に開催される「うすき海鮮朝市」
臼杵市の魚市場で、毎週土曜日に一般客向けに販売を行うイベントが「うすき海鮮朝市」です。そして年に1回、3月に行われるのが大感謝祭。このイベントではただ魚を売るだけではなく、じゃんけん大会や抽選券などがあり、運が良ければ大量の海の幸をお持ち帰りできるのです。
大感謝祭の会場はまさに戦場。先着100名がもらえる抽選券の為に、あれほど行列が嫌いな臼杵市民も並びます。
臼杵市民は並ぶのが大嫌いです。1時間並ぶ凄く美味しいラーメン屋と、並ばず入れる普通のラーメン屋なら、多分臼杵市民は普通のラーメン屋に入ると思います(←個人的見解)。なのに、海鮮朝市に100名を超える人が並ぶのですから、別格のイベントに私と甥っ子Tの期待も膨らみます。
強運持ちのTのおかげで、私とTと10歳の姪っ子K(←魚嫌いなのに、心躍る何かを期待して参加)の3人は97番~99番の抽選券をいただきました。
無料試食に舌鼓をうつ
会場に入ると魚の販売が始まりましたが、臼杵のツワモノたち(←もちろんオバチャン)にお値打ち品は早々に奪われていきました。埼玉帰りの四十路独女など足元にも及びません。そうこうしているうちに突如ドドドーッと行列ができた場所では、クロメとアカモクの無料味噌汁が配布されていました。クロメもアカモクもネバネバが凄い海藻です。ネバネバ大好きな私と姪っ子Kは即ゲット。ネバネバ嫌いのTもとりあえず初体験。
恐る恐るでしたがこれも食育。ゲテモノ以外一度は食べてみたほうが良い。
その後はTのこの日のメインイベントともいえる「ブリの無料試食」。
臼杵のブランド魚「かぼすブリ」と「匠ぶり」のどちらかを選んで各5切もいただきました!ちなみに、居酒屋でこの量だと800円位します。かぼすブリは、脂がのった魚が嫌いな方でもとにかくサッパリいただけます。そして餌にカボスを混ぜているだけに、ほのかにカボスが香ります↓
一方匠ぶりは餌にこだわりがあるようなのですが企業秘密だそうです。魚好きな人は匠ぶりのほうが「サカナ!」という感じがするのでお勧めです↓
ちなみに横についているオレンジの物はもちろん臼杵が誇るカボス。27年も臼杵から離れていると、これがカボスということも忘れ、「ほら、デザートのオレンジも付いてるよ!」などと言って甥と姪に食べさせ大混乱させるという事態を巻き起こします。県外でカボスに馴染みのない方は要注意。
子供も大人も本気のじゃんけん大会と抽選会
大感謝祭も終盤に近付くと、商品が貰えるイベントが始まります。まずはじゃんけん大会。
「絶対商品なんて無理だ」と思うかもしれませんが、待つのが嫌いな人たちは、欲しい魚が手に入ったら早々に帰宅するのでじゃんけん大会の時間には少し人が減っています。しかも商品数がかなりあるので、この日も2~3回勝てば商品が貰えました。しかし、我々3人は超が付くじゃんけんの弱さ。「最初はグー・チョキ・パー、バラバラで出せば一人は生き残れる」というTの本気作戦で1回戦は勝ちぬけるものの、その後は即敗戦。2回続けて私がグーを出したときは「同じ形で2回も勝てるわけない!」と眉間に皺を寄せたTにダメ出しをされてしまいました。
何も貰えず泣きそうになっていたTに「海鮮丼でも食べに行こう」と誘ったものの、食堂に行くと「スミマセン、売り切れました・・」と門前払いを喰らい、Tの大きな目には本当に涙が半分くらい溜まってました。
「大丈夫!まだ私たちにはハズレ無しの抽選大会の券が3枚もあるじゃないの!」
とサカナで泣く男を勇気づけ、最後の砦に出陣。
最後は「強運持ち」の名に恥じない底力を見せ、「匠ぶり」のサクをゲットしました!
ぶりにあまり興味のないKは、むしろ「釜揚げシラス」が当たって大満足。
さっきまで泣きそうだったTは「終わりよければワンダフル!」と某探偵番組のセリフを連呼して帰宅していきました。
同様に、じゃんけん大会で負けまくって子供が泣きそうになっていた私の知り合いAさんは、この日の抽選大会で「お魚詰め合わせ」が当たる大逆転だったそうですが、これが超豪華セット↓
右上のサザエは別途当たったものだそうですが、それ以外が1箱に詰め合わさっていたそうです。
翌週、海鮮丼を食べに行く
これらのイベントの他にもブリの神経抜きや一般客向けの「易しいセリ」などをやっていて、楽しみながら「我々は命をいただいているんだよ」という食育にもなるのが海鮮朝市のいいところ。もちろん臼杵のお魚事情や海のブランド品なども知ることができるので、これから移住してくる人にはおススメのイベントです。
この日食べることができなかった「海鮮丼」ですが、Tがどうしても食べたいと言うので先週末行ってきました。
魚市場にある「海鮮食堂うすき」では、通常の海鮮朝市でも丼ものを500円で食べることができます。
こちら、Tが写真撮影を待ちきれず、一口食べてしまった海鮮丼↓
味噌汁は別途100円↓
大人用の海鮮丼をぺろりと平らげ満足したT。私も大満足のイベントでしたが、子供と一緒だと集中できないので、今度はTに黙ってこっそり一人で来てみようと思います。
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