以前にも臼杵市の「ボランティア度」の高さについて、記事中で触れたことがあります。
いろいろな市民団体が、数えきれないほどのイベントをおこなっているのです。
企画→告知→実施と本当に大変な活動だと思うのですが、イベント自体のクオリティー、参加者(子供も大人も含めて)の満足度などがとても高く、Uターン移住してきた私も毎週末驚かされているところです。
今回は、そんな団体の一つ「臼杵ミワリークラブ」が主催した「和ロウィンⅡ」をご紹介します。
「臼杵ミワリークラブ」とは?
私が初めて臼杵ミワリークラブの存在を知った時に、「ミワリー」という単語を検索しまくったことは言うまでもありません。検索してみるとエステ屋さんや美容院が出てくるなど結局何のことか分からず、弟にその意味を尋ねると一挙解決。
「臼杵ミワリー→うすきみわりぃ→薄気味わりぃ(臼杵弁で悪いの意味)」
ということなのです。
大分県民は「よだきぃ(=疲れた、めんどくさいの意)」など、全く意味が推測できない方言を使うかと思えば、「怖い」を「恐ろしい」と言ってみたり、「きれい」を「美しい」と言ってみたりという風に、わざわざ丁寧な言葉を使うことがたまにあります。臼杵ミワリークラブも「ブキミ」と言わず、「薄気味わりぃ」と言う臼杵市民にありがちな表現方法と「臼杵」を掛け合わせた絶妙なネーミングの団体なのです。
この臼杵ミワリークラブ、その活動を観察した感想でいうなら「臼杵の妖怪(普及)団体」。
臼杵の妖怪調査や、子どもたちの為に「妖怪ツアー」を開催したりするのが基本活動らしいのですが、夜の妖怪ツアーに関してはあまりの怖さにお呼びがかからなくなったとか。
子供たちが泣かずに妖怪活動を楽しめるイベントを、ということで昨年から始まったのが「和ロウィン」なのです。
ちなみに、過去の活動で最も「薄気味わりぃ」と思ったのが、バンド活動。周りに音が漏れないように聞いてください。最初は一体どういうことなのかと思いますが、妖怪たちがクリスマスを祝っている貴重な映像です↓
子どもも大人も全力投球!「和ロウィン」の仮装コンテスト
11月9日に行われた「第2回和ロウィン」。そのメインイベントはやはり仮装コンテスト。子供の部や大人の部があり、エントリー数はナント64組!それぞれアピールタイムを経たのち、15組に賞が与えられ景品も用意されているとあって、小学2年と5年の私の姪と甥も全力でコスチュームづくりにいそしんでいました。
とにかく皆さん力作ぞろいで私も圧倒されたほど。少しご紹介しましょう。
まず私の甥と姪の河童です。甥のほうは河童になれたけど、姪は河童になりきれなかった、という謎の設定。お隣は九尾のキツネちゃん↓
甥は子供の部で3位をゲット!
甲羅を一生懸命作ったり
5歳の妹のアドバイスでこのような札を書き同情を誘ったりすることで↓
「河童」というありがちな妖怪でも3位が取れるんだと、叔母は勉強させていただきました。
「キャラクター賞」をとった口裂け女。「私、きれい?」と小芝居を織り交ぜながらハサミをチョキチョキしていたので子供たちは本当に怯えていたようです↓
頭に電球をのせた可愛い天狗ちゃんも受賞↓
シュールと言えば子供の部第2位を受賞したこの青い妖怪もキテる↓
そして大人の部第1位のこちらの妖怪は本当に怖い↓
いかがでしょうか。子供も大人も全力で臨んでいるその姿に感化され、私は来年仕事を休んで参加する予定です!
イベント構成が充実
イベントの受付からイベント終了まで3時間。その中で臼杵城址公園下にある大手門公園でのパレードやアピールタイムに加え、ミワリークラブ製作の電影紙芝居「臼杵妖怪大戦」の上映↓
図書館の妖怪たちからおススメの妖怪本の紹介↓
そして、最後に仮装コンテストの授賞式と、イベント構成が優れていて、短いながらも大充実した時間を子供も大人も楽しんでいました。
「和ロウィンⅡ」3つの約束
臼杵の子供は何をするにも結構全力投球。
夏のイベントでよく見かけた菓子撒き→抽選会というお馴染みの企画でも、必死で抽選権を拾い集めたにも関わらず、何もゲットできなかった子供たちの「号泣率」はかなり高かったような気がします。
そんな子供たちなので、イベントを最後まで楽しく過ごしてもらうために、ミワリークラブでは「3つの約束」を最初から子供たちに仕込んでいました。
① 怖がって泣かない
② (アピールタイムなどで)恥ずかしがって泣かない
③ (賞をとれなくて)悔しくて泣かない
とってもいい「約束」だと思いました。
少子化の今どき、子どもはそれほど苦労しなくても大概の物を軽~く手に入れます。しかしこの「和ロウィン」では、努力して衣装も作らなくてはいけないし、保育園に通う子でもアピールタイムでは大勢の前でスピーチをしなくてはいけません。こんなに一生懸命やって賞をもらえなければ泣いちゃいたいところですが、それも我慢しなくてはいけません。こんな努力と我慢の地域イベント、県外で生活した27年間で見たことがなく本当に感心しました。
賞をもらえなかった子供たちも、残念賞で臼杵ミワリークラブの缶バッジをもらってノーサイド↓
来年は是非皆さんも参加を!
お仕事で忙しいお母さんやお父さんも、「和ロウィン」を家族イベントの一つとして、来年参加してみてはいかがでしょうか?3位を取った甥の賞品の中には、妖怪ボードゲームの他に、なんと市内で使える「お食事券」も入っており、食いしん坊の大人も(←私)真剣にチャレンジする価値があります。
「そんな物欲、妖怪だからない」
という人は、この方たちのようにエントリーせず、ただ妖怪として登場するのもアリです↓
子どもたちに「アハハ」と笑われ幸せそうな河童たちでした。
私は来年の和ロウィンの賞レースに向けて、少しずつコンセプトを練っていこうと思います。
移住検討者の皆さんも、是非「和ロウィンⅢ」までに移住してご参加くださいね!
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