埼玉にいたときは、毎年梅雨入りが6月20日前後で、梅雨明けが夏休みに入る頃でした。梅雨が明けると、時には地面の温度が40度になることもしばしば。住んでいたマンションの壁も同じような温度になり、夜になっても冷めることはありませんでした。窓を全開にし扇風機をつけたまま寝てしまうと部屋はまさにロウリュウ!明け方には熱中症の症状が出ていまたほどです。
それに比べると臼杵の夏は快適です。先日用事があって朝9時半に諏訪大橋をバイクで渡りましたが、海風が涼しいのです!朝9時半といえば、埼玉ではもう危険な時間帯。バイクのハンドルを切り損ねかねないほどの暑さなのです。臼杵は海風が吹き、日陰でかき氷でも食べればとても快適。
そんな臼杵の夏で是非食べていただきたいかき氷があります。今回は美味しくて雰囲気が素敵な「cafe 凡と凛」をご紹介いたします。夏のイチオシかき氷の他、おすすめのメニューも登場します。
臼杵市の有名文化財内にある店舗
3年前にオープンした「cafe 凡と凛」。なんとその所在は臼杵市にある「旧臼杵藩主稲葉家別邸」(通称:下屋敷)。
江戸時代、15代に渡って臼杵の藩主だった稲葉家。廃藩置県後、東京に移り住みましたが、臼杵への里帰りの際に使用した別荘が下屋敷です。現在は邸内の庭、大書院、門などが国の有形登録文化財で、臼杵市の観光名所の一つとなっています。
臼杵市が邸内に作った店舗用の蔵を貸し出し、これを3年前に借り受けたのが「cafe 凡と凛」なのです。観光名所の中にあるのでお店はいつも観光客でにぎわっています。
映えて美味しいスイーツたち
私が「cafe 凡と凛」に来たかったのは、とにかくかき氷に心惹かれたから。昨年の夏にブログで書いた「仲松のかき氷」は昭和時代の臼杵の夏を語るのに欠かせないものでしたが、閉店後、美味しいかき氷になかなか出会えなかったのです。
そこに登場したのが凡と凛のかき氷。テレビなどのメディア露出も多く、「このシロップ絶対手作りだな」という画が多かったので、食べてみたくて仕方なかったのです。
念願叶って注文したのがコチラ↓
大分県産のイチゴやブルーベリーをふんだんに使って作ったシロップにこれでもかとブルーベリーがてんこ盛り。練乳と合うのです。サイズも大と小があるので子供でもきちんと一つ注文できますよね。
あんこ好きな叔母は冷やしぜんざいとドリンクのセットを注文↓
義妹はケーキセット↓
ケーキの種類もいろいろあるので選ぶのに困ります。
ケーキ皿に使用した「臼杵焼」も映えます。
実は移住組のオーナー夫妻
今回オーナー夫妻の奥さんである佐藤尚子さんにお話をお伺いさせていただきましたが、話していくうちにびっくりのご縁を発見。なんと、私の中・高同じ学校に通っていた同級生のご親戚でした!やっぱり臼杵って狭い。
尚子さんのご実家は臼杵市内にあるお寺ですが、以前は神奈川県でイタリアンのパティシエをされていたり、不動産会社に勤務にされていたりと、とにかく様々な経歴を持つ方なのです。Uターン移住の尚子さん、Iターン移住のご主人のお二人は、何度か私の雑貨店にも来ていただいたことがあり、いつも仲睦まじい印象です。
特に尚子さんはイタリアンのパティシエ時代の経験を活かし、スイーツはもちろん、ランチメニューも展開しています。
こちらは、メディアで見てから一度食べてみたかった「凡と凛 どんぶり」(1,200円)。
お椀の中に色とりどりのサラダがのっていますが、これらの器全てが実家のお寺で眠っていたもの。古い物を大切に活かすプレゼンテーションも素敵です。
お肉は大分産の和牛を中心に牛・豚どちらも九州産を使用しているのでとにかく柔らかい。お野菜も自宅栽培のものや地元産の野菜を中心で、新鮮さが伝わってきます。
夏の時期は牛すじカレー、冬はビーフシチューも登場するとのことなので季節に合わせたおすすめメニューも試してみたいですね。
「臼杵市はとにかく食が豊か。食材にワクワクしてしまう」と、他の地域で長年生活してきた尚子さんも言うほど食材に恵まれた地域です。
「本当はもう少しゆっくりしたいのよ」
と取材時におしゃっていましたが、豊かな食にワクワクし、魅力的なメニューを提供している限り、のんびりとした生活はまだまだ先のようです。
文化財の中にある古くて新しい「cafe 凡と凛」。移住検討中で起業を目指す方には興味深いお店だと思います。アフターコロナでは、是非こちらのカフェも訪問スポットに加えてみてください。
「cafe 凡と凛」の基本情報
住所:臼杵市臼杵6-6
電話:090-6924-7358
営業時間:9:30-16:30
定休日:水曜
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