天気予報によると臼杵市もそろそろ梅雨入りのようです。 関東に住んでいた時は6月20日前後から夏休みが始まるあたりまで梅雨で、その間には台風のようなゲリラ豪雨が何度もありました。
当時住んでいたのはマンションの7階。ベランダからは「ザ・カミナリショー」という感じで、ドッカンドッカン遠くの山に雷が落ちるのを眺めることができました。
一方、臼杵の梅雨は穏やかです。海無し県埼玉とは違い、海風が熱気を吹き流してくれるのかゲリラ豪雨もありません。今年はコロナの影響で大きなイベントも無く静かな毎日ですが、そんな日々だからこそ、毎年同じように繰り返される穏やかな自然の風景に目を向けてみるのはいかがでしょう?
今回は、大分県内でも有名なアジサイ寺「妙顕寺」の風景をご紹介したいと思います。
NHK「麒麟がくる」の大舞台・本能寺の流れをくむ「妙顕寺」
8日(日)の大河ドラマ「麒麟がくる」で今川義元を倒した織田信長が、主人公・明智光秀に討たれるのが言わずと知れた「本能寺の変」。その本能寺(当時の場所とは違う場所で再興)の流れをくむお寺が臼杵市のアジサイ寺「妙顕寺」で、「南無妙法蓮華経(なむみょうほうれんげきょう)」の法華宗です。
10年ほど前からお寺の住職が植え始めたアジサイが、現在では200種類、2000株に!その美しい風景は6月1日~7月上旬まで公開されています。 先日もNHKのニュースで放映されたそうで、平日にも関わらずたくさんの方が見学に訪れていました。
順路というものはないのですが、小道はとにかくアジサイだらけ↓
「これもアジサイ!?」見たことのない品種がズラリ! 前述したようにお寺の庭には200種類ものアジサイが植えられているため、その形状や色の多さには目を見張るものがあります。数あるアジサイの中でも、今年の目玉はコレ↓
新品種の「白寿紅(はくじゅこう)」というアジサイで、どんな土でも陽当たりさえ良ければ淡いグリーン→純白→ピンク→赤→チョコレート色と変化していくそうです。
アジサイは土壌の酸度で色が決まるそうですが、日本の土壌は一般には酸性の為、赤系のアジサイは育たないのが常。しかし白寿紅はどんな土壌でも陽当たりが良ければ赤く色づくので、素人でも簡単に栽培できます。自宅で赤系を育てたい人には最適の品種ですよね。 その他にも珍しい形状のアジサイが目白押し↓
気が付くと一緒に来た義妹が何やら熱心に撮影中↓
「これ見て!」と義妹の指さす方向を見てみると↓
義妹に言われてみて「そう言われてみれば・・」と気付いたのですが、ハート型らしいです。 NHKニュースで妙顕寺のハート型アジサイを見たという義妹は、これをずっと探していたのだそう。独女の私とはレベルが違う女子力の高さです。 臼杵が一望できるアジサイ庭園
一緒に行った74歳・父Y雄も、独女と同じくハートのアジサイにはそれほど興味を示しませんでしたが、「わー、ここ最高!」と興奮していたのがこの風景↓
アジサイ庭園の向こう側には、臼杵市街地や仏舎利塔のある諏訪山までの町並みを臨むことができます。青空だったらさらに綺麗な風景になることでしょう。
今月いっぱいまでアジサイの見頃は続くそうなので、まだ行ったことのない方は是非訪れてみてください。 「アジサイ欲」が出てきてさらに遠方へ
お昼ご飯までまだ時間があったので、ついでにもうちょっとアジサイを見に行こう、ということになり、熊崎川の沿道に咲いているというアジサイ群を見に行くことに。5月には鯉のぼりがズラリと泳いでいるところです。
思ったほど数はありませんでしたが、鯉のぼりと同様、沿道のカーブに沿って咲く様が綺麗でした↓
どこにでもあるシンプルなアジサイですが、元気で力強い。
いかがでしたか?臼杵のほっこりするアジサイの名所のご紹介でした。
晴れの日の午後はお花がしぼむ可能性もあるので、見学は午前中の涼しい時間がおすすめです。
妙顕寺を訪れる際には、下記の公式サイトで注意事項などをご確認の上おでかけください。
【妙顕寺の基本情報】 所在地:臼杵市大字福良581-2
電話:0972-62-3738
ホームページ:妙顕寺
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