この町で現在も営業している一番古い商家は、私の知る限り「鍵屋」の可児醤油で、創業は1600年。その他にも数百年の歴史を持つ商家がいくつかあります。
そんな町で生まれ育った人は(筆者も含め)、政治家の子供が政治家になるように、商売を始めることにそれほど違和感を感じません。私も憧れて一度はサラリーマンになって10年くらい続けたものの、全てが合わない社長の下で働くのが嫌になったりライフスタイルに違和感を感じたりして独立しました。現在まで12年自営業をしていますが、自己采配で結果が自分に戻ってくる今の生活のほうが合っていると心底思っています。
「自分の時間を自分で好きなようにスケジューリングして稼ぎたい!」
そんな起業女子が一人で店を出しても全く違和感のない町が臼杵市だと思います。
実際、最近は女性店主のお店が増えてきているのです。
今回は、先月オープンしたばかりのフォトスタジオを取材。二児の子育てに奮闘しながら起業した女性をご紹介します。
フォトスタジオ「OTTO OTTO」(オットオット)
町八町の唐人町にフォトスタジオ「OTTO OTTO」をオープンした正木友里絵さん。実は1年半前に取材させてもらった「オステリア まさき」はご主人のお店で、当時は彼女もお店を手伝っていました↓
過去のブログ記事「呑み助女子におすすめ『オステリア まさき』」
友里絵さんは「オステリアまさき」がオープンする前から、実は大分市のフォトスタジオに7年近く勤務していました。育児休暇に入り
「子育てしながら大分に通うのはキツイな・・」
と感じ、2021年に入ってから独立を決意しました。
それから1年経たずにオープンしたそのスタジオを早速見ていきましょう。
アンティークで揃えたスタジオ内
今回OTTO OTTOに行って驚きましたが、家具などアンティークで揃えられていてとてもおしゃれ↓
ターゲット客層である小さなおこさんの親御さんに向け、インスタグラムなどで撮影写真をしてアップしており、既に予約も入ってきているそうです。
赤ちゃんが寝転ぶことができるカーペットもあり、いろいろなポーズで写真を撮ることができます。
一定期間をおきながらインテリアや小物類も変化していくとのことで、子供の成長に合わせて写真撮影を定期的に楽しめそう。
料金は20~30カット(修正料込)で27,500円、1カット8,800円。全てデータ渡しとなるので、「この写真は祖父母に送ろう」「この写真は年賀状に使おう」など利用しやすい多めのカットで依頼する方がお得だと思います。また、オリジナルのデザインアルバムや自宅にそのまま飾ることができるパネル写真の製作も行っています。
家族や子供の記念写真に是非利用してみてください。
<OTTO OTTO基本情報>
住所:臼杵市臼杵673番地
電話:090-4992-5103
独立からスタジオオープンまで、起業女子に役立つアレコレ
スタジオからご主人のお店「オステリアまさき」も徒歩2分程度。加えてご実家もスタジオと同じ通りということで、生活の利便性は抜群。
この「生活と仕事の距離感」というのは子育て家庭にはとても重要だと思います。子育て中の起業女子は、こども園や学校との距離など考慮に入れると両立もスムーズにできると思います。
また、友里絵さんの21歳からの仕事経験は今回の起業に大きく役立っています。
大阪の専門学校を卒業後大分にUターンし、結婚式場でプランナーをしていました。そこでカメラの師となる人と出会い撮影技術を磨いてきた、という流れがあります。
今回友里絵さんと「移住を検討中の起業女子にアドバイスできることは何だろう?」と一緒に考えてみたところ、
①過去の経験を十分に活かして起業してほしい(活かせる場面は多々あるはず!)
②実際に臼杵に何度も来て(又はしばらくおためし暮らしをして)立地・環境を把握してほしい
③飲み屋で人脈を広げてほしい
という3点に行きつきました。
特に「③飲み屋での人脈」は臼杵ではかなり重要。カウンターで「内装工事はどこに頼んだらいいんだろう?」など相談でもしたら、どこからともなく回答がやってきます。さらに「物件を探している」など相談しようものなら、テナント募集の大家も紹介してくれるかもしれません。
最後に友里絵さんの起業で私が感じた重要点が一つ。
「OTTO OTTO」のようにアンティーク家具や雑貨、ドライフラワーなどに囲まれた中で撮影ができるスタジオは臼杵市にこれまで無かったと思います。そんなお店に需要はグッと集まると思います。
「臼杵にこれまでなかった○○」なお店をオープンしてくれる起業女子の臼杵市への移住、心からお待ちしております!
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