「え?いくら九州といっても桜は早いでしょう。」
という声が聞こえてきそうです。確かに臼杵市が誇るソメイヨシノの桜の名所の季節にはもう少しです。(臼杵の桜の名所記事はコチラ→「大分県屈指のお花見スポット臼杵市!おすすめ桜の名所3選」 )
しかし、お隣の津久見市では先週から桜が最盛期。
平成16年の台風被害をきっかけに、市民やボランティアが植え続けた5000本以上の桜がもの凄い数の観光客を引き寄せている「豊後水道河津桜」見学をレポートいたします!
行ったことない所ばかりの津久見市
以前に何度も触れたことがありますが、18歳まで生活した臼杵市での活動範囲は城下町エリアのみ。小・中・高が家から全て10分圏内という場所で学校生活をしていたので、その他の地域に行く暇など無かったのです。当然ながらお隣といえども津久見市に行ったのも多分2回くらい。そのうち1回は、叔母S美が当時のデート相手をやんわり断るために、喫茶店デートに私をお邪魔虫として連れ出すというもの。津久見の記憶は正直何もありませんでした。
しかしUターン移住してみて最初に聞いたのが河津桜。津久見市の四浦半島に植えられた5000本以上の桜の木々が、毎年2月中旬になると満開になり、それを見るために大渋滞をも引き起こしているというのです。
今回は、近所のおいさんで元タクシー運転手のSちゃん(←70代のおいさんでも、臼杵では「ちゃん」付けで呼ばれる)を運転手に据え、75歳父Y雄と私という渋いメンバーで出かけることに。
実際に行ったことがない所ばかりなので、四浦半島の前後でも行きたい場所にとりあえず行ってみました。
まずは津久見の「うみえーる・つくみんち」↓
写真左の鮮魚店には今津久見が力を入れている海鮮グルメ「モイカ」が↓
津久見は元々マグロ漁で有名な町ですが、今ではこのモイカにも力を入れていて、町の飲食店では11月~1月に「モイカフェスタ」も開催。特別メニューを提供しています。
鮮魚店の中に入るとその日揚がったお魚でいっぱい。タチウオが並んでいるのが豊後水道らしいところです。埼玉でタチウオなんて見たことがありませんでした。
「ぎょろっけ」(魚のすり身のコロッケ)と「マグロメンチカツ」も購入して、いざ目的の河津桜へ!
「四浦展望台」周辺が必訪スポットの河津桜
広い四浦半島に5000本以上が植えられているので、河津桜だけ見に行く、というよりも「海岸線のドライブを楽しみながら桜も楽しむ」という感じでお出かけしたほうがいいかもしれません。私は2月23日(火)に出かけたのですが、所によっては既に散っているところもあったし、満開の所もありました。
そんな広いエリアの中でも、お勧めは「四浦展望台周辺」だと思います。
展望台の手前はまさに見ごろでした↓
一方、四浦展望台は超暴風をまともに受ける立地とあって、もうほとんど桜の花は残っていませんでした↓
津久見市といえば「セメントの町」でもあります。四浦展望台は桜・海・セメント掘削現場の風景などが一つの写真におさまる面白いスポット。子供の時、津久見といえばセメントのせいで埃っぽいイメージでしたが、大人になるとこんな風景も珍しく面白く映ります。
車酔いしながら保戸島を見に行く
四浦半島の先端は、保戸島とくっつきそうでくっつかない際どい場所。ここに行ってみたくて仕方が無かったのでSちゃんにリクエストして運転してもらいましたが、グルグル周る山道の為、途端に車酔い。しかし、こんな場所早々は来れないのでど根性で必撮スポットを探しました。
この写真の奥の山のあるところが保戸島です↓
保戸島に向かって奇岩が3つ直線に並ぶ美しい景色。
今回海岸線をドライブして、津久見市には美しい景色がたくさんあることを初めて知りました。
「豊後二見が浦」もついでに見学
四浦半島は上半分が津久見市、下半分が佐伯市になります。保戸島を見たら、引き返さずにそのまま佐伯市に突入してみるのもよいでしょう。また別の風景を楽しむことができます。
特に下の豊後二見が浦は佐伯市の観光名所。
近所にはサービスエリアでもある「佐伯市上浦活性化センター しおさいの里」があるので、ここで美味しい海鮮丼などを食べるのもおすすめです。
しかしこの日は河津桜の影響で食べるところは激混み!その他にも津久見の浜茶屋さんなども覗いてみましたが、長蛇の列でした。今年はコロナで出店なども中止になったので、なおさら店内飲食が混みあったのかもしれません。むしろ外に売店があったほうが密にならずに良かったのかも。
やっと入店できたのは午後1時過ぎに訪れた「レストラン八日(ようか)」。
「モイカ入りみそちゃんぽん」の最後の一杯をゲットできました↓
初めてモイカを食べましたが、柔らかいのになんだかプチプチ感のある美味しいイカでした。包丁の入れ方で食感もきっと変わるんでしょうね。
臼杵の東の端っこ「泊が内」から城下町方面へ帰宅
最後はもう数十年行ってなかった泊が内から市街へ。
臼杵の東の海岸線といえばやはり津久見島↓
地域によっては「月見島」と呼ぶところもあります。とにかくこの辺りは水が綺麗です。
子どもの時はこの島に渡船で行って海水浴や地引き網を楽しんだりしましたが、今はそんなに気楽には行けないのでしょう。私の姪や甥は多分一度も行ったことが無いと思います。
このあたりの海岸線を辿ると、泊が内→深江→坪江→大泊→板知屋と大まかな土地の名前はこういう感じで市街地に向かっていきますが、小さな地区の名前もこの海岸線にはめちゃくちゃ存在します。
例えば深江と坪江の間には「柿の浦」という場所があるのですが、父Y雄は「深江じゃダメなん?」と大泊出身のSちゃんに聞いていました。そんなこと言われてもSちゃんも答えようがないのですが、実際私も「深江じゃダメなん?」と思ってしまいました。そのくらい土地の名前がいっぱいあるのです。この海岸線の名前の由来もそのうち調べてみようと思います。
このルートとランチで、なんと6時間の半日旅でした。元タクシー運転手のSちゃんだからスイスイ運転してもらえたのですが、これが父Y雄との二人ドライブなら、多分津久見のいるか島を超えたあたりで峠から車ごと落ちていたと思います。
コロナ禍でどこに遊びに行けばいいのかも悩む日々ですが、外なら安心。移住を検討している方にも、臼杵市やその近隣で自然の美しさを楽しむ休日をおすすめしたいと思います。
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