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国際カップルの臼杵移住生活(前編)

人口約36000人の臼杵には結構国際カップルがいて、それぞれが様々な分野で仕事・生活をしています。今年4月に東京から移住してきたご夫婦も妻が大分市出身の日本人、夫がフランス人という国際カップル。


今回は、この日仏カップルのリエちゃんとフランソワ君の移住生活について2週に渡ってご紹介したいと思います。


2年以上かけて臼杵への移住を実現

私が2018年に参加した移住ツアー「うすきおためし暮らし」。実はこの場で私はリエちゃんとフランソワ君に出会い、その後も私の移住ブログなどを見ていただき定期的にコンタクトをとっていました。

一緒に野津の物件見学などをした「うすきおためし暮らし2018」(右端がフランソワ君)

「早く臼杵においでー。いい所だよー。」

と熱烈アプローチ。実際に二人も臼杵の自然や環境に魅力を感じ、関東での仕事の流れなども考えながらこの初夏に引っ越し。6月から怒涛のDIY生活を送っています。でもどのように生計を立ててるのか、移住計画中の人にはまず気になる点ですよね。


移住前に綿密な収支計画を

妻のリエちゃんはメーカーのマーケティング担当のサラリーマンでしたが、現在は退職しPR業務のフリーランスとして生計を立てています。

パソコン一つで場所を選ばずできる仕事は移住に最適

一方夫のフランソワ君は芸術系フリーランス。米企業のプロモーションビデオのBGMを作ったり、ネットで自作絵画の販売や企業ロゴデザインなどを行っています。下の写真のバックにある曼荼羅画のような作品はフランソワ君の手描き!凄く細かい描写をキチッと描くのは性格でしょうか?

リエちゃんとフランソワ君

都会から臼杵に移住してくる時は、経済面での計画をある程度立てて移住する必要があるでしょう。

私自身も人口16万人の埼玉県の町から人口3万6千人の臼杵市に移住する際、「この仕事でいくら、この仕事でいくら稼ぐ」という計画を立てて帰ってきました。ただ、コロナなどの予想だにしなかった事態も起こり、5足のワラジが現在は4足に減り、収支は下方修正を強いられています。ただ、一人世帯ということや、ワラジの1足である実家のレストランの仕事には賄いも付くので、食には困らず生活できている状況です。


居住物件は賃貸?買い取り?

リエちゃんとフランソワ君は将来的にゲストハウスの経営も視野に入れています。異業種をいくつか経営するのは現代には必須ともいえるリスクマネージメントだと思います。


そんな二人が今回契約したのは、同居型のゲストハウスを想定したナント10DKの巨大物件!

元々旅館だった物件の玄関はやはり広い

しかし、これまで都会でマンション生活をしていた二人には、「戸建て住宅をすぐに買っていいのか不安もある」ということで賃貸で生活を始めています。確かに古い物件でもあり、市街地の売買物件価格は田舎といえどもなかなか高額なので、最初は賃貸から始めるのが良いのかもしれません。

もちろん最初から売買する方たちもたくさんいます。予算や計画、物件の状態などに合わせて賃貸にするか売買にするかそれぞれの方が検討されていると思います。


怒涛のDIY生活

古民家のDIYは、好きな人でなければ「これいつ終わるんだろうか?」とそればかり考えてしまう地道な作業です。私はDIYには特に興味はなかったので、引っ越し当初は真冬のペンキ塗りを泣きながらやっていました。本当に辛かった引っ越し後の9日間でした。 外国人はDIYとか好きなのかな?と思いフランソワ君に聞いてみたら

「全然好きじゃない」

という回答。それでもDIY覚悟で賃貸した物件。やっぱり助け合い元気づけながらDIYできるパートナーがいるというのは大きな支えだと思います。リエちゃんも

「一人なら絶対にこの大きな家に住もうとは思わなかった」

と言っていました。

最近は、別府でたまたま知り合ったAPUの学生さんなどが手伝いに来てくれているそうなので、そういった「新鮮な」(?)ヘルパーさんたちと一緒に作業する手立てを考えておくのも良いと思います。


ここからは「ビフォー&アフター」でこれまでのDIY及び大工さんに工事を頼んだ部分など、いくつか見ていきましょう。私の体験談も交えて「この点は気をつけよう!」というポイントチェック方式で確認していきます。


①シロアリは要チェック!

物件チェックをする際に、白アリが発生しているかどうかは必ず確認しておきましょう。私の物件もあからさまにシロアリにやられていて、大家さんがシロアリ駆除工事をしてくれました。基本的に賃貸物件で躯体に問題がある場合、改修作業は大家さんの責任になります。

リエちゃんとフランソワ君の物件も最初はこのとおり(!)

木材と湿気(雨漏り等)があれば間違いなくシロアリはいる!

ちょっと衝撃写真ですが、駆除工事を入れれば一掃できます。同時に湿気の原因とやられた木材は工事して解決しないといけません。大工さんに頼むところと自分でDIYするところは早期に計画を立て、問題カ所は大家さんと交渉したうえで契約することをおすすめします。

シロアリ写真とは別の部屋ですが、こちらにもシロアリ被害が・・
大工さんが補強しながら床材と畳を総入れ替え

②女性が気になる水回りは排水溝もチェック

古い建物ですが、2人が借りる前はある会社の社員寮として使用されていたこともあり、トイレだけはその時に新品同様になった模様!これはラッキーです。

1階に1つ、2階に2つあるトイレはどれも新品同様

水回りに関しては、私は物件チェック(契約前)の際にしつこいほど水を流して排水状態もチェックします。もし詰まっているようなことがあればこれも大家さんに工事をお願いします。

お風呂の排水溝は髪詰まりなどあるので、特に要チェック。又湿気のある場所なので、床材も何度も踏みつけてたわみが無いか確認しましょう。

2人の物件はこのように脱衣所の床がボロボロ状態でした
工事後は綺麗になって一安心

これ以外にも台所、お庭、屋根などいろいろなチェックポイントがあるのですが、かなり長くなりそうなので次週へTo be continued! 【関連サイト】 臼杵市の空き家バンク


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フランソワ君の音楽活動サイト(バンド「The Wooden Gates」) Youtube





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