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老若男女のおやつの楽園「ごはんとおやつ。」

更新日:2023年2月8日


私の生業である整体ではよく使われる言葉ですが、皆さんにとっての「ゴッドハンド」は何に関連するものでしょう?

私にとって、人生で初めて目にしたゴッドハンドは、かつて本町と新町にまたいで存在したスーパー・マルショクにあった、たこ焼き&回転焼き屋のおばちゃんです。


完全一律にくろあんとしろあんを配置し、見事なピック捌きで瞬く間にひっくり返される大量の回転焼き。回転焼き好きな私は、母がマルショクで買い物する間窓ガラスにへばりつき、そのゴッドハンドから繰り出される職人技を延々と眺めていたものです。ホカホカした甘い香りもずっと記憶に残っています。


そんな私の子供時代の記憶にビビビッと響くお店屋さんが昨年11月にオープン。そして今月やっと実食することができました。


今回は、現代の子供たちに捧げたいおやつの楽園「ごはんとおやつ。」をご紹介します。

みんな大好き回転焼き!


回転焼き屋をオープンしたわけ

そもそもこの回転焼き、同じものなのにこれだけ別名の多い食べ物もないと思います。

私の場合、18歳まで回転焼きと呼んでいたものが大学時代に愛媛に渡るとそこでは大判焼きになり、卒業後関東で就職すると今川焼になりました。各地域でいろいろな呼び名があると思いますが、臼杵の話なので当ブログでは回転焼きで統一したいと思います。


昨年の11月にオープンした「ごはんとおやつ。」は三重塔で有名な龍原寺の近くにあります。焼くのは兎拂(うさぎはらい)理恵さん。シャイなため写真NG、残念!

理恵さんは元々給食センターで働く栄養士さんだったのですが、「いつか自分で何かしたい」という長年の夢を叶えるため昨年8月に退職。材料の吟味、焼き方の研究や物件改装を経て11月にスピード開業しました。

店舗正面。駐車場は玄関裏側の大通り沿いにある

前述したように、昔臼杵には回転焼き屋さんはスーパーに入る店を含め数軒ありましたが、それも現在は全て無くなりました。「なぜ今回転焼き屋なのか?」と聞いてみると、理恵さんの開業の夢に加え、隣にいたご主人の信哉さんがポツリと

「昔、生協(*注1)の前に時々出店してた回転焼き屋が美味しかったんですよね・・」

と、場所は違えどまさかの回転焼き・記憶被り!


① 自分で何か起業したかった

② 今は臼杵に全く無い回転焼き屋を作りかった

③ おかず系の回転焼きを作りたかった


夫婦の想いが詰まった「ごはんとおやつ。」が誕生した理由です。


*注1:生協=現コープ臼杵。元々は観光交流プラザ隣、現在のコープ臼杵の駐車場にあった


おかず系とスイーツ系が常時5~7種類

では実際に回転焼きを見ていきましょう。

朝9時半開店でお店に入ると既に理恵さんが大量の回転焼きを作っています。

具材ののったほうをピックでぐるりと剥がしてポンとのせる

このひっくり返すところが私の好きなところ。分厚ければ分厚いほど生地が「ムニッ」となるところがたまりません。横から見るとさらにその厚さが分かります。

このふっくら感!もう待ちきれない!

理恵さん曰く、

「萎むと悲しいですよね」

ということでこの厚さに落ち着いたと。


取材した日はくろあん(つぶ、こし)、しろあん、カスタード、うずら・ハム・ちーずの5種類が定番。季節もののいもあんに加えて日替わりの7種類を提供していました。

全種類食べるために家族とシェアすることに

ちなみにこの日の日替わりはツナマヨでしたが、子供が絶対好きな味。私の甥(11歳)は何個食べるか分かりません。うずら・ハム・ちーずはお好み焼きのようなソースが入っていて、完全におかず系として食べることができます。

1個を4分割して家族で完食!かなりボリュームあり

何より生地がフワフワで優しい口当たりでした。

ちなみに別の日に提供していた日替わりは「ドライカレー」。

「このカレー、どこかで食べたことある味・・」

と記憶を辿ると、行きついた先は給食!そう、給食のカレー味だったのです。さすが元給食センターの栄養士さん。私の懐かしい記憶をくすぐってくれます。

毎回楽しみになってくる「日替わり」

しかも、日替わり具材のバリエーションの中には、臼杵で育った昭和世代ならご存知の「南蛮煮」(*注2)もあるというのです!昭和世代、必食ですよ。


理恵さんは生地をいろいろと研究し、翌日冷えた状態でも美味しく食べられるものに仕上げたのですが、2日目の食べ方としておすすめなのがバターを周りに塗ってトースターでカリカリに焼く食べ方だとか。

出来立てはふわふわ食感を楽しんで、2日目はカリモチ食感を楽しめるそうです。


今は開店して間もなく、まだまだ忙しいので変わった具材を試すところまではまだいってないですが、今後はフルーツを使ったものやアイスを使ったものにもチャレンジしてみたいとのこと。楽しみですね。


*注2:南蛮煮=多分臼杵独自の給食メニュー。もはや郷土料理の域に入ってきていると思われる。具材は細かく切ったジャガイモ、人参、玉ねぎ、ひき肉などを甘じょっぱく炒める感じ。男子は基本パン(←素朴なコッペパンのこと。臼杵独自の呼び名)にサンドして食べていた。


本当は料理もやりたい

店名である「ごはんとおやつ。」。わたしはてっきりおかず系の回転焼きがあるのでごはんにもおやつにもなるよ、という意味の店名と思っていました。しかし回転焼きは純粋に「おやつ」ということで、本当はランチ営業で料理も提供したいそうなのです。

今は忙しすぎてランチのお料理提供まで手が回らないとのことでしたが、そのうちランチ営業が始まったらそちらも食べに行ってみたいと思います。


店内は現在でもイートインが可能。

座敷に加えてカウンター席もあり

先日は近所の小学校の生徒さんが来ていたそうです。今は駄菓子屋が無い分、こういうお店で子供のお小遣いで買えるおやつがあるのは嬉しいですね。


場所は田町のオカハチさん(写真奥のオレンジの屋根)の手前のお店。「肉のとり勝」さんと同じ並びです。駐車場は別の通りにあるのでインスタグラムで場所を確認してお出かけください。10個以上など大量に購入する場合は事前予約が待たずに良いかと思います。

店舗前はカーブになる為、路駐はしない方が良いかも

昔懐かしい回転焼きのお店。移住後に開業を目指す方も、おやつがてらちょっと覗いてみてはいかがでしょうか?


<営業情報>

住所:臼杵市大字臼杵2-303

電話:0972-77-4941

営業時間:9:30~15:30

店休日:不定

インスタ:@gohantooyatu_usuki

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