コロナ禍で開催できずにいた呑み助イベントが4年ぶりに帰ってきました!
今回は導入もそこそこに、臼杵市の「四社合同蔵開き」とそこで購入したおすすめ名酒をレポートいたします。
四社合同蔵開きとは?
臼杵市は醸造の町として有名です。
数百年に渡る醸造史とスローフードの潮流でこの町の食文化が評価され、2021年にユネスコの「創造都市ネットワーク」の食文化部門メンバーとして登録されました。
そんな臼杵市では地元酒造会社おすすめの酒を楽しむ「四社合同蔵開き」というイベントがあります。臼杵市街地にある久家本店、小手川酒造、野津町にある赤嶺酒造場、藤居酒造の四社がおすすめのお酒を持ち寄り、呑み助たちは角打ちを楽しめるという最高の酒飲みイベントなのです。
青空の元、圧巻の乾杯!
4年ぶりに開催されるということもあり、臼杵市だけではなく近隣の市町村からも多数の呑み助たちが参加。その総勢なんと600名以上!オープンから1時間後、すでに出来上がっている方多数でしたがみんなで再度乾杯!
建物内では各社ブースでおすすめのお酒を1杯100円から提供。飲んで美味しかった酒はボトルで購入することもできますが、中には15分以上待ちの行列も。
またフードブースもいくつかあり、ほんまもん野菜を使った料理や、深江地区の海の幸を楽しめるブースなど、臼杵らしい食も楽しむことができ、野外の立ち飲みエリアでは大盛り上がりでした。
飲めないが、好きな筆者の、飲み比べ
私事ではありますが、酒が好きです。
しかし体が上手にアルコール分解できないようで、羽目を外すと顔が赤→青→白と変色します。
そういうわけで、今回蔵開きで何種類か少量ずつじっくり味わい、その中で出逢った各社のおすすめしたい1本を紹介したいと思います。
1)小手川酒造「そうりん(再醸酒)」
今回「あまりお酒は飲めない」という女性にイチオシで紹介したいのが、臼杵市にある小手川酒造さんの「そうりん」です。小手川酒造の代表銘柄といえば「宗麟」。クラシックな味わいですが、今回女性向けの超甘口として誕生しました。
仕込み水に純米酒を使用した再醸仕込み。麹米も山田錦とあって「どこまで最高の飲み口で甘くできるか!?」を試したようなお酒です。結果、酒度は驚愕のマイナス39!ラベルを見て「こってり甘いの苦手だけど、大丈夫かな?」と不安になるほどです。
しかし、一口飲んでビックリ。テイストはさっぱり目の「アイスワイン」!
アイスワインとは、凍結して水分が減ったブドウを絞った超甘口ワインのことです。
しかし「そうりん」はアイスワインと違いまったりとしたくどさが無く、香りや味がなぜか完熟マスクメロン!これは絶対女性好みです。
マックスバリューで「どんなデザートチーズが合うか?まさかしょっぱい系が合うのか?」とメンチーズまで買って色々試しましたが、これに一番合うのはフルーツそのものでしょう。
マスクメロンやゴールドキウイを角切りにしてグラスに入れ、キンキンに冷えた「そうりん」を注ぐ。
予算上できませんでしたが、絶対合うと思います。食後のデザートとしてスプーンでどうぞ。
2)赤嶺酒造場「佳月(無濾過)」
「樫の樽で貯蔵した焼酎です。スモークしたような味わいがしますよ。」
と赤嶺酒造場のブースでおススメされた「佳月(かつき)」。その色を見て「絶対これウィスキーだ!」と思いましたがその通りでした。薫りと味がウィスキーなのです。
私はウィスキーも好きなのですが、困るのはそのアルコール度数。2度蒸留しているため大体40度位あってそのままではまず飲めません。いつも氷をたくさん入れて飲んでいます。しかし、佳月は25度。ウィスキー気分で飲める焼酎なんて嬉しい限りです。
このお酒は薫りとキレを楽しみたい。おつまみはやはりシンプルな辛口又は塩味がいいだろうなあと思ってブラックペッパーが効いたスナックをお供に飲んでみました。
美味しいのですが、「これは!?」という驚きがありません。それで冷蔵庫を探ってみると、芸人の江頭2:50さんがyoutubeで絶賛していたのを信じて買った「ガツン、とみかん」がありました。
ちょうど暑くなってきたので、これと一緒に飲んでみるか、と試したところ驚愕の相性!
柑橘と焼酎は合うのですが、ウィスキー味でも合うとは思ってませんでした。
ポイントはシャーベットとかき混ぜないこと。佳月の薫りも味も、混ざり合った部分も全部楽しめます。
食欲が落ちる暑い時期、ぜひ「佳月&ガツン、とみかん」を食前酒にして食事を楽しんでみてはいかがでしょうか?
自分好みの飲み方を楽しもう
いかがでしたか?今回は2社のおすすめのお酒をご紹介しました。
料理もそうですがお酒も好みがあるので、値段の安い高いにこだわらず、好きな酒を好きなスタイルで探っていく楽しみがお酒にはありますよね。
酒蔵や酒屋さんに行くとおすすめのお酒を試飲させてくれたり、美味しい飲み方を教えてくれたりするので、臼杵に来る方はぜひ数日滞在して蔵元4社全部回ってみるのも楽しいと思います。
さて、残る2社の飲み比べは次回以降に。近所の酒屋のおじさんが楽しそうな酒飲みイベントの話をしてきたので、残る2社のおすすめのお酒に関してはそのイベントのレポートと共にお伝えしようと思います。
どうぞお楽しみに!
<小手川酒造の基本情報>
住所:臼杵市大字臼杵538
電話:0972-62-3335
<赤嶺酒造場の基本情報>
住所:臼杵市野津町大字野津市164-1
電話:0974-32-2001
Comments