この夏シルバー人材センターに頼んで木を伐採し草刈りもしてもらった両親宅の庭。予定通り気温も落ち着いた11月に入り大きな活動をしたので今回はそのリポートです。
11月に51歳になった私と、79歳の父Y雄で行った初老と老人によるド素人のガーデニング記録。移住してきて庭いじりが必要になった方たちの参考になると幸いです。
作業しながら増えていく道具類、本当に必要なものは?
夏のシルバー人材センターの作業以降、あまりに暑い日が続いたので「危ないからやめろ」と言っていたのですが、79歳の父Y雄の草刈りは止まりません。
我が家では「せっかチーフ」と呼ばれているY雄。そう思ったらもう止まらないのです。「せっかちの中のせっかち」ということでチーフの称号が与えられています。
炎天下の中で黙々と草刈りをしていたY雄の努力もあって庭がみっともなくなくなることはありませんでしたがその中でどんどん増えていく庭道具。②小型の鎌、①熊手(共に100均にあり)、④ちょっとした根も切れ土ならしもできる半円形の鍬(ホームセンターで1,500円位)のようなもの、③足で踏み込んで大きめの根も切れるショベル(ホームセンターで1,500円位)などなど。強盗が入ってもこれらで戦えそうなくらい危険な道具が増えてきました。
では、どんな道具が実際に必要だったか、ここに書いておきます。
①雑草、根や小石をとる(スコップやショベル)
この作業に必要なものは小さめのスコップ(100均にあり)で十分です。しかし、根がしつこいものや大き目のものは③のショベルが必要。特に足で踏み込みができるように上が少し平たくなっているものが良いでしょう。私の体重を130%活かし、かなり大きめサイズも抜根出来ました。
②石を運ぶ(バケツ)
家の以前の所有者が庭仕事した時に埋めたと思われるたくさんの石や陶器(なぜ?)が出てきたのですが、私はこれを石と陶器に分けました。陶器は「もやせないゴミ」として月に1回市が回収してくれます。石は分別しても捨てることができないので、庭づくりに活かすことに。これを運ぶバケツ(100均にあり)が必要でした。
③地面を平らにする(板)
石や根が無くなったら地面を平らにします。本当は転圧機を使って強力に地面を平らにしたいところですが、そんな大掛かりなこともしたくないので、私は家に転がっていた板を使って我が身の重さで平らにしていきました。かなりいい加減ですが、目的は雑草を無くしたいだけなのでこれで十分です。
地面造りで必要だったのはなんとこれだけ!ただし地面を踏み固める作業はかなりの重労働で、翌日は筋肉痛になること間違いなし。覚悟が必要です。
雑草たちよ、思い知るがいい!「防草シート」を敷く
11月に入って地面造りを行い、いよいよ防草シートを敷く日がやってきました。いろいろなネット情報を見たのですが、やはり生命力が最も強いのではないかと思われるドクダミ草を完全にやっつけるには防草シートが一番よさそうだったのです。そう、両親の家の庭にはドクダミがはびこっているのです!
ドクダミ草は出てきた葉っぱを刈っても全く効き目はありません。地面の下1メートルくらいまで根を縦横無尽に伸ばし、根を切ってもそれぞれの根が分かれてたくましくまた育っていくのです。根絶やしにするには光合成をさせないこと。これしかないのです。日が当たらなければ根に貯まっている養分を使い果たし、最後は枯れていくのみ。
というわけで防草シート(5,500円:1メートルx50メートル)と、シートを押さえつけるUピンと黒丸カバー(1,000円:100個)を購入。
そしてなんとなく整地した場所に敷いていきます。
通常、これに砂利を敷くかウッドチップを敷くかになると思うのですが、夏の暑さや雰囲気を考えて我が家はウッドチップにしました。また、砂利だと光の反射が少し起きてしまうので、完全に雑草対策をしたい場合はやはりウッドチップが良いのではないかと思います。またペットを飼っているお宅でもウッドチップはペットの足にも優しいのでおすすめです。しかし防犯対策面では音が出やすいのは砂利です。目的別で敷く素材は考えても良いと思います。
窓を開けたくなる香しさ!ウッドチップの庭づくり
とてもラッキーなことに、今回私は知り合いからウッドチップを無料でいただきました。大量に必要だったので全部購入したら恐ろしい金額がかかっていたと思います。この場を借りてお礼申し上げます。
敷いた防草シートの上に撒いていきますが相当な量が必要で、今回は45リットルのごみ袋で40袋使用しました。
例えばこちらは裏庭部分ですが、この3メートルx2.5メートルくらいで12袋使いました。
袋に詰め込む作業も庭に運び込む作業も初老と老人にはかなり堪える作業でしたが、やり終えた時は感無量!いろいろな木材が混じっていたと思うのですが檜材もかなり含まれていると思われ、窓を開けた時の香りがとにかく良いのです。裏庭には結局マンリョウの木を1本とどうしても動かせなかった石を残していますが、良い感じの見た目にもなっていると思います。ここからちょろちょろ出てくる雑草位なら処理も苦になりません。
引っ越した当時は虫が入ってくると思い窓を開けるのも躊躇する庭でしたが、香りまで良くなるとむしろ寒くても開けたくなってくるほど。
プロから見たらとんでもなく雑なガーデニングですが、私とY雄はとりあえずこれで一段落と思っています。
今後のガーデニング
実は私としてはもう少しウッドチップを敷きたい場所があるのです。あと20袋分ほど必要かなぁと考えています。また、伐採した木の根がものすごい場所が一か所あり、それを今後少しずつやっつけようと思っています。
多分シュロチクという種類の木だと思うのですが、その根は竹のように強く複雑に渦巻いています。
私のマッサージのお客さんで造園業の方がいて話を聞くと、冬の間は草木も冬眠していて水や栄養を吸い上げないらしいのです。そんな時に除草剤を撒いても全く無意味。
「次にシュロチクと闘うなら桜の花が散って緑の葉っぱが出てくる頃です!」
というアドバイスをいただいたので、その位の時期に根を傷つける道具と除草剤を購入し、春から夏こまめに戦おうと思っています。
自力でやるとなるとガーデニングは数年がかりになりますが、経済的な面と共に人によっては楽しい面があるかと思います。私は虫のせいで全く楽しめませんが、楽しめそうな人はぜひ移住後理想の庭を作ってみてくださいね。
<今回の作業までにかかった費用(約)>
シルバー人材センターで伐採と草取り(人数と時間による)
17,000円
危険な道具類
5,000円
防草シート&Uピン類
7,500円
除草剤類
15,000円
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