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臼杵のレジェンドかき氷店、1日限定で復活!

梅雨も明けて死ぬほど暑い日が続いています。今年の夏の暑さは尋常ではなく、マッサージに来るお客さんも体調不良にならないように冷房をつけているのに、その冷えた風が原因で首の調子を悪くしてしまうという本末転倒な方が多いです。冷房の効いた部屋にいるときは首に何か1枚巻くと首・肩を痛めることが減りますよ。


とにかくこんな猛暑の日々で夢見るのはやはりかき氷。フワフワ氷なら2杯は食べられそうです。先日卒倒しそうなくらい暑かった日、両親と某飲食チェーン店でランチをする際にかき氷を食べました。美味しかったのですが「なんか違う」感があります。

この「なんか違う」の大元になっているのは、やはり子供の頃のかき氷体験のせいでしょう。


私のかき氷の原体験は、臼杵のレジェンドかき氷店「仲松商店」に他なりません。今は無きかき氷店ですが、2019年に1日限定で復活しました。しかしその後のコロナ禍でイベントは無くなり悲しい思いをしていましたが、今年遂に再復活!


今回は仲松商店の思い出と8月に行われる復活営業についてご紹介します!

イベントポスター
レトロなおばちゃんの写真がイケてるポスター

子どもの夏のあこがれ「仲松商店」

私が生まれ育った城下町の商業地区・唐人町にあった「仲松商店」。みんな「ナカマツ」と愛着を込めて呼んでいました。

仲松商店
現在売り出し中の元・仲松商店。誰かここで再びかき氷屋をやってくれないだろうか?

この商店ではジュースやアイスなどを売っていたのですが、本領を発揮するのはかき氷を販売する夏。昔ながらの氷を回しながら削る機械に、30センチ四方あるような氷をはめ込んでシャカシャカやるのです。

青いガラスカップにどんどん積みあがる雪の結晶のように細かいかき氷を眺めながら「どの味にしようか・・」と悩みに悩んだものです。


昭和当時の価格でシロップと練乳をかけても300円台だったのですが、小学生だった私にはちょっと贅沢品。自分のお小遣いで食べに行くことはまずありませんでした。結果憧ればかりが募る夏の日々。


ちなみに、私が小学生から高校生くらいの間は、現・大分銀行の場所に「トキハ臼杵店」(大分県で最大の地元デパート)の巨大ビル、現・観光交流プラザの隣の駐車場エリアには「コープうすき」があり、それぞれの店舗内には喫茶店や食堂、売店なども多数。日々訪れる買い物客も多く、現在と違い人の往来が凄かったのです。そんな激戦区で仲松商店は大人から子どもまで幅広いファン層を築いていました。


ナカマツのかき氷=祇園まつりのご褒美

臼杵市で約400年の歴史を持つ伝統祭り「臼杵祇園まつり」。どんなお祭りなのか詳細はコチラ↓


上記祇園まつりの記事でも軽く触れましたが、私の生まれ育った唐人町は城下八町の一つで、子どもたちは「纏車(まといぐるま)」という子供用の山車で参加します。昔とは比べ物にならないほど現在の祇園まつりは猛暑なのですが、当時ももちろん暑かったのには変わりありません。

私のようなぐうたらな子どもたちはこういう暑苦しいイベントには出たくなかったのですが、仲松商店のあった唐人町の大人は子どもたちを参加させる為に

「纏車に出た子どもにはナカマツのかき氷が渡御(おわたり)のご褒美」

という微妙な点を突いてきていたのです。町八町の同級生の子供たちからは「唐人町はナカマツでいいよな~」と羨ましがられるほどの夏の最上ステータス。まさに不参加などという選択肢はありませんでした。


たった一度、炎天下の巡行でヘトヘトになったあと、大人たちから

「今年はホームランバーだよ~。チョコでもバニラでも好きな方選べよ~」

と言われた時には、子どもたちが激怒して大ブーイングを浴びせたのを今でも覚えています。こんなに大変だったのにホームランバー1本で済ませようなんてとんでもない!!と子供たちが本気で怒った翌年、ご褒美はナカマツのかき氷に戻されました。


子どもたちをここまで魅了したナカマツのかき氷。5年ぶりに復活するそのイベントをご紹介しましょう。

スペインバル&カフェLaMancha
雨の中でも大勢のお客さんが来た2019年イベント時のラ・マンチャ外観

8月14日は「スペインバル&カフェLaMancha(ラ・マンチャ)に集合!

開催日:8月14日(水)

営業時間:11:00-18:00(売り切れごめん)

場所:スペインバル&カフェLaMancha(ラ・マンチャ)⇒地図


ナカマツのかき氷の特徴は昔ながらのフワフワなかき具合です。

オレンジのかき氷
オレンジシロップのかき氷(2019年撮影)

今よくあるフワフワかき氷は四角い氷を包丁で縦に薄―く削いだ感じに似ています。ナカマツのは表現が難しいのですが夏の入道雲みたいに、もくもくフワフワ上に積み重なっていく感じなのです。

イチゴミルクのかき氷
フワフワ感が伝わるでしょうか?練乳のかかった部分がたまりません!

シロップは昔ながらのもので、今の高価なかき氷の手作りシロップ感はありません。でもこれがノスタルジックでいいのです。しかもトッピングとして選べるのは練乳とあんこだけという潔さ。

宇治金時
10歳にして抹茶が大好物だった姪K(現在15歳)の渋いオーダー「宇治金時」

5年前に行われたラ・マンチャでのナカマツのかき氷のメニュー表がこちらです↓

かき氷のメニュー表
2019年イベント時、驚異の昭和価格

昭和の値段そのままで感動しました。今年のメニュー表はまだ吟味中とのこと。この物価高の折なので、私は多少値上がりしていても仕方がないと思っていますが、このメニュー表もどうなるのか期待が膨らみます。


他県から帰省する人もノスタルジーに浸ろう!

「仕事の都合で」とか「お嫁に行ったので」などの理由で現在他県にお住いの方々も、お盆の帰省とこのイベントが重なったら、ぜひぜひラ・マンチャへどうぞ。あの懐かしいみんなの「ナカマツのかき氷」を家族でたくさん頬ばってください。


私も前回と同じく姪や甥を引き連れてノスタルジックな臼杵の夏を満喫しようと思います。

かき氷を食べる
5年前はまだ小さかった、現在13歳の甥T(練乳が苦手)

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