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やってきた虫の季節

このブログでもたびたび愚痴っていますが、古民家の夏は「虫との戦いの季節」と言っても過言ではありません。

2019年1月に臼杵に引っ越してきて、その年の秋は直径25cmはあろうかという大蜘蛛(以下、K)を寝室で発見!「救心」が必要なくらいドキドキしながら一睡もできない夜を過ごしました。翌年からも25cm級とまではいきませんが、10月位になるとなかなかのサイズのKを発見することが毎年1~2回あります。


一方、発見時にぎっくり腰を起こしそうなくらい怯えてしまう「G」に関して。これは2019年の入居前に大家さんがシロアリ駆除業者を入れたこともあり、防蟻薬液のおかげで住み着いているGはいないようです。しかし、毎年隙間から入ってくる大き目のGを数回発見するので、心を燃やして即抹殺します。


とにかく古民家生活では、最終的には巨大なKやGにびっくりして心臓発作で死んでしまうのではないか?という不安に襲われることがしばしばあり、これを何とかしたくて様々な防虫アイデアを試している状況です。


そして移住して5年目だった昨年、KもGも発見回数が減ってきました。ちょっと防虫のコツが掴めてきたような気がするのです。


都会のマンション生活から田舎の古民家に生活を移し、命が縮む思いをしているすべての移住者に贈る「防虫のすすめ」。気持ち悪い回ですが、有効性がありそうな私の防虫アイデアをお伝えしたいと思います。


全てはここから「Kの餌を無くす」!

私が腰を抜かしそうになる古民家の生き物は、今のところKとGのみです。人によってはヤモリ(以下、Y)も大嫌い!という人がいるのですが、私にとってYはむしろ可愛いペットの域です。毎年数匹我が家で発見し、一昨年は卵からかえったばかりのベイビーYも発見しました。Yのような爬虫類は昆虫を食べてくれ私にとっては無害どころか神のような存在。家の隙間から逃げたりしなければ30~50cmくらいのトカゲをむしろ飼いたいくらいなのです。

残念ながら隙間だらけなので城下町がトカゲパニックになることを考えると飼うことはできません。


いずれにしろ食物連鎖上位からの順番は

①K

②Gやハエなどの小さい昆虫

③生ごみ、食べ物、水分を含むもの


となるので、生ごみなどの清掃は当然ながらこまめにやらなければいけません。食物カスなどが台所にあるのは致命的です。


ではここからは②の小さい昆虫を防ぐアイデアをご紹介しましょう。


1)Gが嫌いな「アロマティカス」でバリケードを張る

アロマティカスを皆さんご存じでしょうか?

下の写真のような多肉性のハーブで、暖かくなると猛烈に増えてきます。

ちょっとの土でも根を張る逞しさ

その香りは人間にはなかなか心地よく、サラダとして食べることもできるし、水に加えると清涼感のある飲料水に大変身。モヒートなどの夏向けのお酒にもよく合います。

人間には飲食にも使えるアロマティカス、実はGが大嫌いな植物らしいのです。Gは基本的に「清涼感」が大嫌いなようで、アロマティカスの香りがその一つ。私はこの情報を得てから2年、アロマティカスを増産しています。

家に住み着いているGがいない為、「ここに住み着いてやろう」と目論む外からのGを撃退しなくてはいけないからです。


現在、家の周りには飾り用にお花をたくさん植えているのですが、必ず1プランターに1アロマティカスの状況。

たくさんできたアロマティカスをちぎっては植えを繰り返し増産

これを始めてから格段にGの発見回数が減ったように思います。暇があればアロマティカスをつぶして家の周りにまき散らすほどです。


そしてこれはちょっと驚きの発見だったのですが、アロマティカスはG以外の昆虫にも嫌がられているみたいです。プランターにパンジーなどを植えると、必ずと言っていいほど地中に何かの虫の幼虫がいます。しかし、アロマティカスの下には幼虫が全くいないのです。


虫が嫌がるものを置く!アロマティカスはちぎって土に置いているだけで勝手に根を張って増産可能です。ぜひこの夏アロマティカスで家を囲ってみませんか?

アロマティカスが欲しい方はお店でお気軽にお声がけください!合言葉は「ノーモアG!」

2)Gが嫌いな「清涼感」で家を満たす

とはいえ、アロマティカスのバリケードをくぐって侵入してくるGも無きにしも非ず。

Gに「あー、この家居心地悪いわ~」と思わせるものが家の中にも必要です。その点において力説したいのが、私が同じく2年前に始めた「ネブライザー」です。

近年稀にみるアマゾンでの秀逸な買い物

そもそもネブライザーとは医療器具で、呼吸器系に問題を抱える人が薬液を噴霧状にして吸入できる器具のことです。ヨーロッパでは薬液としてアロマオイルが用いられることがあり、ネブライザーが使用されることがあります。


今回、Gに居心地の悪さを感じてもらうためにネブライザーでまき散らすのが「ラベンダー」と「ハッカ」のアロマオイル。ハッカはGの嫌いな「清涼感」そのものです。そして、イギリスやヨーロッパのタンスの中によく入れられるお花がラベンダー。その香りに防虫効果があるのだそう。

ネブライザーと共にアマゾンで購入

私はこの2種類のアロマオイルを調合してネブライザーにかけています。雑貨を見に来たお客さんや整体を受けに来たお客さんにも好評の香りで、初めて来たお客さんは「いい香りですね。これ何ですか?」と聞いてくださいます。


アロマディヒューザーでは成分が弱すぎて防虫対策になりませんし、湿気などでカビも発生したりしますが、ネブライザーはアロマオイルの原液を使用するのでそういった心配もありません。アロマオイルは少し高価ですが、ネットではいろいろな会社が出しているので試してみるといいと思います。私は朝、昼、夜と2時間ずつくらい使用しています。


お客さんのリラックス効果と防虫ができる一石二鳥のアイテムです。


3)毒餌と殺虫スプレー

上記二つのことを試したこの2年でもかなり効果を感じているのですが、それでもGやKを発見しない年は今のところありません。重要なのは見つけたら即抹殺!寝てる時も罠で抹殺!です。

Gはご存じの通り動きが素早いので、ちょっとでも振りかけさえすれば抹殺できる一番左の殺虫スプレーはおすすめです。

Gに捧ぐ三種の神器

お子さんがいて薬剤が怖い方は真ん中の冷凍スプレーがおすすめ。薬剤が入っておらず人間には安心です。一方、Gに対しては躊躇することなく思いっきりスプレーしないと逃げられることもあります。動きが止まったらチャンスです。


右の毒餌も置いておくと効果的。夜活動するGが誘惑に負けて食べてしまい瀕死の状態nの

状態で朝発見することがあります。


このような地道な活動によって毎年の嫌な思いを少しずつ減らすことができるのです。


Gが減ればKも減る!

こんな気持ちの悪いブログ記事に最後までお付き合いくださった方は、さぞかし虫に悩まされる日々を送っている方なのでしょう。移住して古民家に住む方は、春から秋にかけて間違いなくこの嫌な問題にぶつかります。しかし、G以下の小さな虫を退治すれば、餌がなくなるので自然とKもいなくなります。そして研究と実践を続けていくことで、きっと古民家との共生にも慣れてくるはずです。


快適な住まいを手に入れるために、いろいろ試してみてくださいね。




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