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臼杵のJR駅舎がバルに!「下ノ江駅 とりあえず一杯、立ち飲み食堂」

第2、4水曜日に更新する当ブログですが、設定を間違えてしまい更新が1日ずれてしまいました!昨日チェックしてくださった方、大変失礼いたしました。


さて、前回、前々回は臼杵市の自治会や、もう少し広域で地域を盛り上げる「地域振興協議会」についてご紹介しました。レポートした途端私がずっと行きたいと思っていた「下ノ江地区ふれあい協議会」が行うイベントがあったので早速参加してきました。


大正時代に作られた木造駅舎が1日限定の立ち飲みバルに!関東で長年住んできた私も体験したことがなかった、ユニークで温かなイベントをレポートします。

線路の脇で行われた臼杵のユニークなイベント
「何がこの古い駅で行われているのか?」疑問が乗客の頭を巡る謎のイベント

「とりあえず一杯、立ち飲み食堂」とは?

前述したように地域を盛り上げるイベントとして年に1回程度開催されている「下ノ江駅 とりあえず一杯、立ち飲み食堂」。どう交渉したのかは不明なのですが、JR下ノ江駅が完全に飲み屋と化すユニークな企画です。下ノ江地区の住民は車で、他の地域住民はほぼ電車で集合し、駅周辺はかなりの人数で埋め尽くされ、その人気ぶりがうかがえます。

臼杵市にある木造駅舎、JR下ノ江駅
多分通常こんなに人が集まることはないJR下ノ江駅正面

では早速このイベントのおすすめをご紹介します。


1)格安なお手製料理が味わえる

私のこのイベント参加の目的の一つは、地域の方のお手製料理を味わいたい!というものでした。下ノ江には海があるから、魚料理とか出てきそうだなぁと期待していた通り、南蛮漬けもおつまみの一つとして出ていました。

魚の南蛮漬け
魚の種類は忘れましたが、多分ブリか鯖?

甘口の南蛮ダレが染みたお魚は絶品。お魚好きにはたまりません。

一方食べ盛りの10歳姪・Mは「唐揚げがカリカリでおいしい!」とアツアツの唐揚げに没頭。

屋台めしをつまむ姪
3姉妹の中で一番食いしん坊。10歳姪・M

また、臼杵ではよく食べられるお魚のすり身コロッケ「ぎょろっけ」も。

お魚のコロッケ
臼杵や津久見でよく食べられる「ぎょろっけ」

ちょっと冷えて萎んでいたのが残念でしたが、大量に作らなければいけないので、この点は仕方がないですね。


お酒類も充実です。生ビール、カップ酒、チューハイなどとにかくいろいろありました。

冷やしたビールやチューハイ
キンキンに冷えていかにも美味しそう

臼杵の酒蔵の商品もあったので、大分市などから来た人は地酒も楽しめて言うことなし。


ソフトドリンクは駅舎の前に自販機があるのでそこで買うこともできますが、私のように好みのうるさい姪3人に加え78歳母・K子まで連れてきていたので、それぞれ飲み物は持参しました。小さなお子さんやご年配の方など、好き嫌いがある人の場合は、ソフトドリンクは持参したほうが良いかもしれません。


メニューはいろいろあってしかも格安。夜ご飯を食べる勢いで参加してOKだと思います。

イベントの屋台メニュー
今回のメニュー表

2)地味ながら燃える!?子ども用ゲーム

前述した10歳姪・Mはよく日曜朝の「がっちりマンデー」を見ています。お小遣いの管理や買いたいもののグッズを厳選するなど、10歳にして経済観念がしっかりしていてある意味安心です。そんな彼女と妹の7歳姪・Hは性格が正反対。その違いがよく見えたのが子供用に用意されたゲーム各種でした。

屋台のゲーム
保存瓶の中のカップに10円玉が入れば景品がもらえるというゲーム

Mはゲームの遊び方と料金をよーく見て、どれが楽しそうで、安く、いい景品がもらえるのかじっと見比べていました。そして彼女がハマったのが「小豆運びゲーム」(1回10円)。箸で運んだ小豆の数によって景品のランクが変わってくるというもので、彼女は「これならできる気がする!やってみたい!」とチャレンジ。

景品がかかっているので驚異の集中力を見せるM

1回目は私も一緒に見ていましたが、その場を去ってからさらに2回チャレンジ。その上ほかのゲームも楽しんで計5回、50円使いました。どれも大人から見たら地味な感じなのですが、小4の彼女にはとても面白かった上に4個も景品をもらい、帰宅後もママに嬉しそうに報告していました。確かに50円であれだけ楽しめば、さぞかし満足な時間だったことでしょう。

屋台ゲームの景品
景品は成功度合いによっていろいろ選べる

一方行き当たりばったりのギャンブラーH。彼女は躊躇なく「ヨーヨーすくい(100円)がやりたい!」と挑戦。「ほかのゲームは10円でできるよ」という私のアドバイスもお構いなしです。

ヨーヨー獲得にHなりの集中力を見せるが・・

根拠のない自信を持って挑戦したものの、あえなく糸が切れて失敗。一瞬泣きそうな顔になりましたが、係りのお姉さんが「すくえなくても1個はあげるよ~。」と助け船を出してくれました。


「何も手に入らないかもしれないことに100円もかけるなんて・・」きっとMには理解しがたい行動に見えたことでしょう。そんな目にあっても数秒後には「もう1回やりたい」と言うのですから、個性の不思議を感じずにはいられません。


いずれにしてもこれらのゲームは単純ながら小学生がガッツリはまってしまう魅力を持つゲームでした。子どもたちにおすすめです。

ゲームのルール
小豆ゲームの詳細。子どもにも分かりやすいルールで楽しめる

3)歴史ある木造駅舎、JR下ノ江駅

最後に、このイベントの舞台となった下ノ江駅そのものもまた魅力的なのでご紹介します。


JR日豊本線沿いにある臼杵市。県庁所在地の大分市から見たら下り方面になり、臼杵駅は大分駅から11番目の駅となります。臼杵駅の手前には「上臼杵駅」「熊崎駅」「下ノ江駅」と続けてあるのですが、この3つが臼杵市にある木造駅舎で、それぞれ大正6年、大正9年、大正4年に建造されました。

古い駅舎をリフォームしながら保存中

現在は無人駅ですが、こうして下ノ江地区の住民がイベントをここで行うということは、地域住民にも愛されている駅舎なのだと感じます。

駅舎の赤ちょうちん
一見ここが駅舎には見えないインパクトある赤ちょうちん

木造駅舎は定期的にメンテナンスもされているようで、待合室の漆喰部分も綺麗で、かつては駅員さんが詰めていた駅員室も綺麗な状態です。

切符売り場で酒各種を販売。窓ガラスの文字がレトロでよい

今回は厨房兼販売所になっており、婦人会の方や振興協議会の方が所狭しと動き回っていました。

無人駅舎を上手に活かしたイベント

駅舎の中は飲食物を買う人でごった返していた為ゆっくり見ることができなかったのですが、駅員室の壁の上には古い写真が3枚ほど飾っていました。昔の駅員さんの写真でしょうか?次回行ったときによく見てみようと思います。

レトロな写真も歴史ある雰囲気を醸し出す

外に出ると、何やら稲荷神社らしき鳥居が見えます。

稲荷神社の鳥居
駅を出て左手にあるお稲荷さんの赤い鳥居

近づいてみるとその由来が書かれていましたが、その内容がなかなかオドロオドロしい内容。

駅を作ったり空港を作ったりするときはこういう話が必ず出てくる

厄災を鎮めるために毎年11/3に祭典が行われていると書いていますが、どんなことをしているのでしょう?今度下ノ江地区の方に聞いてみようと思います。


どんな駅にも歴史あり

これまで全く降りたこと野内駅でしたが、実際来てみると駅の風景もいいし、オカルト的な言い伝えもあるし、歴史ある駅はそれだけでも十分見ごたえがあるなぁと思いました。さらに立ち飲み食堂のようなイベントがあるなら、この機会に行ってみよう!ということにもなるはず。


大人も子供も楽しめる「とりあえず一杯、立ち飲み食堂」、ぜひ次回は家族連れでお出かけください。

駅のホームも風情あり!切符はホームの待合室にある券売機でどうぞ

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